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【2】スネさんの説得

車窓の眺め

その人は「順愛(スネ)」さんという名前だった。

彼女は私の足元のリュックに目を向けながら唐突に言った。
「私と一緒に海を見に行きましょう。」

え、え??
何ですかいきなり。

どうやらスネさんは「粟浦(ユルポ)」という海岸に朝日を見に行く途中らしい。
戸惑う私におかまいなく一緒に旅をすればどんなにお得かを熱心に語りはじめた。

「一人では注文できない刺身コースも、ふたりなら食べられる」
「民宿の部屋代がワリカンできる」
「ひとりでは寂しいじゃないか」などなど。

いや、いやいやいや、そういう問題じゃないっしょ!

私は自由な一人旅が好きだからこそこうやっているのだし、写真を撮りながら気ままに歩き回りたいのだ。
シャッターチャンスを求めてその場にとどまることもしばしばだから同行者とはペースが合わないし、合わせようという気も毛頭ない。
食事もキムチチゲで十分満足。
そして何よりも…

「知らない人と旅をするのは緊張するからイヤ!」

つたない韓国語ながら私の全身から拒否のオーラが発散されていたはずである。

しかしスネさんはひるまない。
「あなたは好きに写真を撮りながら自分のペースで歩けばいい。私はあなたに合わせるから!」

熱心に説得する彼女の大きな目に吸いこまれそうになる。
蛇ににらまれたカエルとは私のことだ。

餅入りパン

スネさんが自分のリュックから大きなデニッシュパンをひとつ取り出して私にくれた。
中に大福餅が入っているのだが、これがミスマッチというべきか妙に旨い!

あれ?

…これってもしや「餌付け」ですか?

theme : 韓国旅行
genre : 旅行

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初めての書き込みです

我が家に住み着いた野良子猫。
当初は人を恐れ逃げ回る。
猫じゃらしを持ち出し近づく伊代吉。
子猫たちは警戒しつつも猫じゃらしに興味津々。
猫じゃらしに飛びつきだすもまだ伊代吉には警戒心を緩めない。
ある日伊代吉はチーズバーガーを取り出し・・・。

あの日のエピソードを思い出しました。
今ではすっかり懐いた子猫もすっかり成猫しました。

伊代吉さん、オソオセヨ~~(いらっしゃぁい)。

韓国の田舎町で旨いパンを入手するのはなかなかむずかしいんですよ。ソウルあたりでもコンビニで買えるやつはお菓子っぽいボソボソしたのばかりでパン好きな私はいつも欲求不満気味。
「××ベーカリー」といった横文字看板のパン屋ではそれなりのを購入できるんですけどね。

バターの香りただよう旨そうなパンを出されてつい理性を失っちゃいました。「知らない人にもらったものを食べちゃダメよ」と、いつもママに言われていたのに…

で、伊代吉さんは子猫を手なづけた手腕をもってその後は二本足の猫達を…わかります。
自己紹介

ナグネ(旅人)

Author:ナグネ(旅人)
渡辺美巳(わたなべよしみ)
韓国の田舎を旅する、食いしん坊イラストライター。
「ご飯食べた?」が挨拶がわりの国。どこで何を食べるかは韓国を知る手がかりのはず!
gogo@jeonju.jp

呉煐玟(オ・ヨンミン)
ソウルの達人ガイド。
右下のTwitterでソウル情報や料理レシピをつぶやきます。
女性ならではの感性で個性的なオーダーメイドの旅を企画&ガイドします。
oh3047991@hotmail.com

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