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【9】ベッドを共に

結局、私は姑息にも貴重品をタオルに隠して浴室に持ち込んだのだった。
(どうせ心もケツの穴もちぃせーヤツだよ、アタシは。)

ひとりで旅をしていると、それなりにヤバい思いもしたし「よくぞ無事で帰れた」と後からぞっとするような経験もある。

それでも自他共に認めるおマヌケな私が実害を被らずにいるのは、みみっちい警戒心を捨てきらなかったからだと思っている。

粟浦の町

そんなふうに良心に言い訳しながらシャワーをすませて部屋に戻ると、スネさんが布団を敷いて待っていた。韓国らしい派手な色柄のダブルサイズだ。

うーん、初めて会った人とベッドを共にすることになろうとは…(ちょっと意味合いはちがうけど)

彼女はズボンを脱いで布団の上にすわり、私にも脱ぐように言う。

「このほうが楽じゃない!?」

まさか初対面の人とパンツ一丁で過ごすことになるとは思わんかったが、たしかにジーンズでは窮屈だ。

下半身パンツだけ、という妙な格好でテレビを眺めたりしていたが、二人とも疲れているのでさっさと寝ようじゃないかということになった。

なにしろ明日は暗いうちに起きて日の出を待つのだ。
枕を並べて布団に入ったとたん、スネさんはスースー寝息を立てはじめた。

しかしこの時も、私は財布とパスポートをこっそり敷き布団の下にもぐりこませたのだった。

…ああ。


翌朝。

やたらに張り切って飛び起きたスネさんにひっぱられるように、まだ薄暗い海岸に向かった。

太陽が昇るにつれて空が濃いミカン色に染まってゆく。
沖に出て行く漁船のまわりに飛び交うカモメたちも早起きなのだ。

カメラを手に浜辺から離れない私をおいて、スネさんはひとりで「海水温泉」へ行ってしまった。


【アルバム】
ここには載せきれないので作ったよ( ̄∀ ̄)
全羅南道「粟浦」にて
http://picasaweb.google.co.jp/yocmee/UPDqKC#

(つづく)




theme : 韓国旅行
genre : 旅行

tag : 韓国 旅行記 一人旅 粟浦 全羅南道

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Secret

スネさんに

はまってしまっています(笑)
そういえば以前、韓国ドラマ「カムバック、スネさん」というのにも、はまっていました。
スネさんは皆パワフル!!長編、望んでいます

相部屋

普通パッケージ旅行だと2人1部屋の値段で出てますよね。
1人で行くとシングルチャージって言うのが結構かかるんです。それで1人で行く人が誰か一緒に部屋を使う人を紹介してくれって言うことがよくあるんですけど、日本人は普通それほど親しい人でなければ一緒に部屋を使いませんよね。
(会社の同僚と日本に行ってツインでいいですよって言ってもホテル側で気を回してシングル2つ取ってくれることも多いんです)
スネさんもすごいけど、成り行きとはいえ、スネさんにしっかりついていらっしゃるnabeさんもほんとすごいと思います。

>るる(のすけのボス)さん
いつのまにか「ボス」になってますね。
力関係がかわったのかな?ヘ( ´∀`)

スネさん、今思うと無邪気で率直でカワイイ女性だったなぁ。

>ほなさん
シングルチャージがあるということは一人一室に過大な価値を置いている感じがしますね。パッケージ旅行なんだから相部屋で安く済ませたい、というのが本来なんでしょうが。

私は室内では気ままに過ごしたいので単独の旅をしています。(イビキがすげーとかじゃないです!)
でもスネさんのおかげで面白い体験ができたと感謝しているんですよ。
自己紹介

ナグネ(旅人)

Author:ナグネ(旅人)
渡辺美巳(わたなべよしみ)
韓国の田舎を旅する、食いしん坊イラストライター。
「ご飯食べた?」が挨拶がわりの国。どこで何を食べるかは韓国を知る手がかりのはず!
gogo@jeonju.jp

呉煐玟(オ・ヨンミン)
ソウルの達人ガイド。
右下のTwitterでソウル情報や料理レシピをつぶやきます。
女性ならではの感性で個性的なオーダーメイドの旅を企画&ガイドします。
oh3047991@hotmail.com

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